医療ジャーナリスト 田辺功

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田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」

2014年10月6日

(77)土砂崩れ、噴火と自然の猛威

  台風18号が東京周辺に来るというので、テレビに釘付けです。そういえば、この夏からはテレビをよく見るようになりました。入院と在宅休養のせい、それに気がかりな災害や事故が多いせいです。このところは御嶽山の噴火です。亡くなった方が51人。まだ10人以上も見つかっていません。
 噴火は9月27日午前11時52分。もくもくと白煙が吹き出す水蒸気噴火で、さほど大きな被害が出そうではありませんでした。ところが、あれよあれよ。登山者が撮影した写真やビデオで、迫力に圧倒されました。山小屋の屋根を破る噴石の音、真っ暗闇、女性の叫び声。圧倒的に危険だったのは噴石でした。コブシ大から小型トラック大までの噴石が飛び、死者47人の段階では46人が噴石によっての死亡、とのことでした。
 3000メートルを超える山頂ですから、若い元気な方がほとんどです。まだまだこれからという人生の突然の終わりに本当に胸がつまります。「お母さんごめんね。ありがとう」と最期の電話をした女性の話は忘れられません。
 前の月、 8月20日未明は広島市の土砂災害でした。山すその住宅地が土砂で埋まり、最終的には74人が亡くなりました。2階建てのアパートが影も形もなく、住民ごと埋まってしまったのですから驚きです。
 航空写真で見ると、住宅地は本当に山のすぐ際まで、いかにも危ない感じで迫っています。土砂崩れは未曾有の豪雨が加わったからです。私の住む多摩地区にも山際の住宅がありますが、 1時間100ミリで数時間などの猛烈な雨が降っていないだけの違いです。
 御嶽山の噴火も何年ぶりかです。あの東日本大震災さえできなかったのですから、予測はとても無理です。富士山の噴火どころか、火山地帯の日本だけに、ふつうの住宅地に突然噴火口ができ、3000メートルの新富士山が出現する、なんてことも絶対ない、とは言い切れません。
 改めて自然の破壊力の強さを感じます。毎年が異常気象、などということが異常です。台風さんもぜひお手柔らかに、と願っています。

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