医療ジャーナリスト 田辺功

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田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」

2023年10月16日

(517)パレスチナでもまた戦争が

 昨夜は空襲の夢を見ました。空から爆弾が降ってきて、回りの住宅が燃え上がり、ビルが粉々になります。遠くのビルが白煙に包まれました。
 このところ、毎日何度もテレビでイスラエル・ガザ地区の戦争のニュースを見ているせいでしょう。新聞でも破壊された建物の大きなカラー写真が目につきます。

 イスラエルを含む地中海東側の地域がパレスチナです。第 2次世界大戦後、国連絡みでアラブ民族が住んでいた地にユダヤ民族の国イスラエルが建国されました。しかし、その地に留まったアラブ人もいて、何回もの戦争を経て 2カ所、ガザとヨルダン川西岸のパレスチナ自治区が今も存在しています。
 ヨルダン川西岸地区は穏健派のパレスチナ自治政府ですが、ガザ地区は過激派のハマスが統治。「天井のない監獄」と呼ばれるようにイスラエルは高い壁を築いてアラブ民族を閉じ込めています。そのガザ地区から10月7日早朝、2500発ものロケット弾が発射されました。また、ハングライダーで壁を飛び越えたハマスの戦闘員が各地でイスラエル部隊を攻撃し、イスラエル軍はガザ地区の空爆で反撃し、双方に多数の死傷者が出ています。

 近くで開かれていた音楽会の参加者が人質としてガザ地区へ連れ込まれました。面子を潰されたイスラエルはガザ地区を完全封鎖し、兵を集結、空海陸から攻撃し、ハマスをせん滅すると宣言しています。
 ガザ地区では、住宅が壊され、封鎖で食糧や水、医薬品などが届かなくなります。 220万人のアラブの人たちにどれだけ犠牲者が出るでしょうか。土地を奪われ、抑圧されているハマスの反発も分からないわけではありませんが、犠牲が大き過ぎます。外国人も含む人質の運命は、と考えると恐ろしくなります。
 ロシアのウクライナ攻撃で驚きましたが、世界各地で戦争が起きています。権力者や軍部の暴走、民族や宗教の違い、仲間内の権力争い、などさまざまな理由で殺しあっています。人間は本当は戦争が大好きなのかも、と思うと悲しくなります。

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