田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」
(508)異常気象の異常さますます
うだるような暑さ、が連日続いています。夕方の日課にしていた散歩ですが、最近は足元からの熱気で足も頭もふらつく感じがあり、夕日が沈むちょっと前ぐらいからに遅らせています。そのお天気、狭い日本なのに地域差が大きく、東京とはガラリと違う地方があります。沖縄や奄美では台風 6号の風雨が心配だし、北海道では大雨による浸水の懸念があるようです。
7月の全国の平均気温は気象庁が記録を始めた1898年以来最高だったとの報道 ( 8月 2日付け『朝日新聞』) がありました。それによると摂氏25.96 度で、これまで最高だった1978年の25.58 度を超えました。平均気温はよく分かりませんが、東京では最高気温35度以上の「猛暑日」がこれまでの最多の倍近い13日もあったと聞くと、やはり日本は桁外れの暑さだったんだと納得しました。
いえ、それが世界中なのです。A・グテーレス国連事務総長は 7月27日の記者会見で、 7月が人類史上最も暑い夏になるとし、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が来た」と話しました。
これまでの報道でも欧州、米国、中国などでは45度を超す酷暑に見舞われています。イラン政府は 8月 1日の首都テヘランで43度超を記録し、南西部の都市では51度もの予測から 2日、 3日を全国的に休日にしました。
7月17日の『ロイター通信』によると中国の新疆トルファン地区で52.2度の国内最高記録を更新、米国カリフォルニア州でも53度。その米国では転倒して道路の高温アスファルトに触れて火傷をする人が増えているとのことです。猛暑のおかげで自然発火の森林火災が各国で起きています。
昨年でしたがパキスタンは豪雨で国土の 3分の 1が水没したといわれます。異常気象は想定外の被害も生んでいます。線状降水帯が居すわっての集中豪雨、さらには台風の急な方向転換などどれも困った現象です。