田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」
(421) 眞子様のご結婚もっと祝福してあげたい
紙面やテレビで連日のように大きく報道されていると、苦手分野の話にもついつい目が移ってしまいます。10月26日に届け出されるという秋篠宮の長女眞子さまのご結婚もそうしたニュースの 1つでした。
お相手は国際基督教大学の同級生で同い年の小室圭さん (29) 。弁護士志望で、米国ニューヨークの弁護士事務所に勤務しています。お 2人はすぐに渡米され、米国での新婚生活が始まります。
私は眞子さまが初志を貫かれたことに感銘を受けました。2017年 5月に「婚約へ」が予告報道され、 9月に婚約が発表されました。ところが、週刊誌で小室さんの母親の金銭問題などが報じられ、翌18年に結婚延期、小室さんは米国へ留学、と、複雑な状況が続き、宮内庁や宮家の異例の対応、そして一部国民の誹謗中傷的な言動が繰り返されました。
10月 1日の宮内庁の発表によると、女性皇族の結婚時の儀式行事は行われず、通常支給される 1億余円の一時金も眞子さまの辞退という形で支給されないとのことです。また、眞子さまは「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を病まれています。
気に入った相手に出会い、望んで結婚するのは自然です。著名人の場合は生活上の極くささいなことまでがニュースに仕立てられます。家族の言動批判は、妬みなのか、皇族の特別視なのか、女性差別なのか。しつっこ過ぎるメディアも問題です。
本来ならご結婚は祝福すべきことなのに、何度か書いたように日本は本当にいじめ社会です。子どもたちにも多く指摘されるPTSDはいじめのせいです。行事の取り止めや一時金の不支給も、政府自らいじめに加担しているように感じられてなりません。
26日の会見で状況が少しでも改善するように、そして米国での生活で眞子さまが元気を取り戻されれればいいな、と思います。