田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」
(318)どんどん長生き日本人
日本人は本当に長生きになったなあ、と思います。先月は義母の満100歳の誕生祝いがありました。また、いつも野菜をいただく同じ市内の方の母君が今月、満104歳で亡くなりました。新聞の訃報記事も多くは8、90代です。子どものころは70代だとヨボヨボで十分にお年寄りでした。今は70代で亡くなると「お若いのに」と同情してしまいます。
ちなみに厚労省が先月末発表した2018年の平均寿命は女性87.3歳、男性81.2歳でした。女性は香港に次ぐ2位、男性は香港、スイスに次ぐ3位、というからたいしたものです。平均寿命は0歳児が平均何年生きるかの年数、平均余命のことで、60歳の女性はまだ29.0年、男性だと23.8年あります。私も残りが12.2年もあり、「老後資金2000万円問題」ではないですが、それこそ貯金が底をつきそうです。もう1つの気がかりは最後に寝たきりや要介護で過ごす期間が、女性は12年、男性は9年もあるとの統計です。
厚労省の人口動態統計も先月半ばにまとまりました。18年には136.2万人が亡くなりました。生まれた赤ちゃんは91.8万人なので、差し引き44.4万人の自然減になります。人口減少が現実問題になってきています。
死亡原因はがん37.3万人・心臓病20.8万人・老衰10.9万人・脳血管病10.8万人・肺炎9.4万人の順でした。11年から16年まではがん、心臓病、肺炎が3大死亡原因でしたが、17年には脳血管病が3位に復帰し、18年には4位だった老衰が初めて3位に浮上したことになります。
当然ながらこの背景には高齢者の増加があります。80代後半ともなれば、きっかけは何であれ、自然死、大往生と考えたくなります。老人ホームなどの施設は責任問題から今でもすぐに救急車を呼ぶケースが少なくありませんが、在宅の高齢者は救急の蘇生措置や治療を望まない人が増えているようです。
長生きになったのは何といっても豊かな食生活のおかげです。魚や野菜を軸にした和食は、世界で最もすぐれた健康食と認められています。私は胃の手術後、食べるのに苦労していますが、寝たきりにならず、元気に動くには毎日の食事ほど重要なものはないということを痛感しています。