医療ジャーナリスト 田辺功

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田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」

2013年9月17日

(28)健診の結果いろいろ

 以前、報告した通り、8月初め、5年余りぶりで健診を受けました。送ってこなくてもいいのに、先日、報告書が届きました。仕方なく見てみると、結構、あれやこれやとうるさく書かれていました。さてどうしたもんでしょうね。
 この数カ月、どうもビールが美味し過ぎました。健診の日まで2キロほど体重を減らす予定でしたが、うまく行かず、BMIは24.8で、この10年来の最高値でした。ただし、初めての腹囲検査は80.0センチで、メタボの汚名はかろうじて逃れました。
 「異常所見」と指摘されたのは2つです。まず心電図。左軸偏位、陰性T波、上室性期外収縮で「精密検査(心エコー検査)を受けて下さい」とありました。実は、新聞社にいたころから心電図はほとんど毎回、ひっかかっていました。一応は整理してある昔の記録を取り出してみたら、2004年ごろから毎年「精密検査を受けて下さい」というコメントがついていたのに気づきました。
 もう1つは、初めて撮った胃のバリウム検査での「胃潰瘍」判定です。胃の症状はこれまで一度もないのでびっくりです。自分で体を動かす原始的な検査で、不慣れな動かし方をしたせいではないか、と疑っています。先月、厚生労働省は精度が高い胃内視鏡検診でなく、このバリウム検査を胃がんの公費検診の方法として選んだとの報道があり、驚きました。医療界は封建的で、従来法や定説は無条件に信じ、新説・新法だけに厳しく根拠を求める傾向があります。
 検査数値では、血糖値が少し高く、赤血球が少ないとありました。赤血球は新聞社の時から何度も異常値でしたが、血糖値は初めてです。前夜遅く、日頃はあまり飲まない日本酒を飲んだせいかな、と思ったりしています。
 健診の指摘は貴重ですが、異常所見・値には留意し、何か症状が出た時に対応すれば十分と、いまのところ、考えているのですが。

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