田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」
(24)久しぶりの健診
夏休み前の8月7日に特定健診を受けました。ココノッツが加入している協会けんぽからの督促で「必ず受けて下さい」となり、日時と機関も指定されていました。私は新聞社時代は年2回の職場健診がありましたが、2008年春にココノッツに移ってからは、通知の紙の上にいろんな資料を載せるといつか期限切れになっていました。
その日の朝、手帳を見て、そうだ健診だ、と思い出しました。10時間以上飲食しないこと、となっていました。朝食は早く出る日は食べられないのでこれは問題ない。昨夜のお酒は少しひっかかるけど、まあいいか。コーヒーもやめて冷たいお水だけにしました。
私はこれまではとくにかかった大きな病気はないので、問診表は「いいえ」ばかり。唯一悪い方はお酒で「毎日飲む」にチェックです。
都心の健診機関は相当な賑わいでした。検査着に着替えます。いくつかのコーナーに何人もの女性がいて「220番の方」と呼ばれると「はい」と答えて、その指示で、検尿だ、採血だ、視力だ、内科健診だ、と回りました。
実は、胃のバリウム検査と、腹囲の測定が初めてでした。バリウムを飲むのはいいけれど、回転するレントゲンの台の上で、右を向いて、腹ばいになってなどと指示されます。
日本の誇る二重造影法というのが、こんなに重力頼みの非科学的な方法だと知り、世界に広がらなかったのは当然だと感じました。これでは人により、写り方が違うはずです。早く内視鏡検査にすべきです。
メタボ健診で登場した腹囲で男性は85センチ、女性は90センチ以上が肥満となっていますが、男性が細めで、国際的な基準と違う日本だけの基準です。これで拾ったメタボ者を指導し、医療費を減らす国策らしいのですが、厚生労働省が机上で企画して成功したものが何かあったでしょうか。やっぱり科学的要素が乏しい気がします。
とはいえ、いつもと違う午前中の2時間でした。