田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」
(168)楽しめましたリオ五輪
猛暑で時々大雨の夏、南米ブラジルのリオデジャネイロで開かれたオリンピックは予想以上に楽しめました。日本選手ががんばり、まさかというような競技でもメダルを獲得したので驚きです。前回ロンドン大会の時はまだ仕事第一で、結果を新聞で見るぐらいでしたが、手術後の体調回復途上の今回は、結構、ライブのテレビ映像にハラハラドキドキ、一喜一憂させられました。
やはり水泳や陸上の基本的な競技が迫力ありました。今回が最後のオリンピックとの触れ込みの、米国の「水の怪物」フェルプス選手は今大会だけで金メダル5個、銀1個。2004年アテネからの4大会で金23個、銀・銅5個というから凄すぎます。大麻中毒などでの中断を経ての復活というのも感動です。同じく最後のオリンピック、陸上ジャマイカのボルト選手は今大会100メートルなどで金3個。3大会で8個でした。2人の勝利のライブは本当に興奮でした。
女子800メートル自由形で世界新記録を出した米国レデッキー選手の独泳ぶり、女子400メートル個人メドレーでやはり世界新記録を出したハンガリーのホッスー選手も印象的でした。レデッキー選手は金3個、ホッスー選手は金3個、銀1個。複数競技で活躍すると、やはり凄さが目立ちます。
金2個含めメダル9個を獲得した日本の水泳も大健闘でした。萩野公介選手は男子400メートル個人メドレーで金、同 200メートルでフェルプス選手に次ぐ銀、男子800メートルリレーで銅の大活躍でした。また、陸上男子400メートルリレーで日本はジャマイカに次ぐ銀。バトンタッチのうまさが生きました。リレーは協力体制の日本に適したスポーツなのでしょう。日本の選手も基本的な個人種目でさらに活躍できたら、と思います。
テレビのニュースは日本人のメダルに偏りすぎの印象でした。家族やコーチ、地元の興奮ぶり、と似た場面のくり返し。一方で、日本人を負かせた相手がまったく出ないこともありました。外国選手の苦労やエピソードを知れば選手に親しみも沸き、さらに楽しくなりそうです。