田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」
(529)明るい気持ちになります義援金
元日の能登半島地震のニュースが毎日毎日続いています。3週間経ち、孤立集落はほぼ解消されたとはいうものの、通れない道路がまだまだ残っています。完全につぶれた家屋、割れ目のある道、崩れた崖などのリアルな映像に目を奪われてしまいます。地域の多くは断水、停電などライフラインが停止しています。そして雪も降ったという寒さ。
学校や体育館に緊急避難し、雑居生活をしている人たちを見ると、自分なら耐えられそうにない気がします。同情するしかありません。
こんな長期になると被災市町村の職員はクタクタでしょう。個人のボランティアはまだなようですが、全国の自治体からの職員が応援に駆けつけてくれ、いくつものNPO法人が手伝っています。新型コロナやインフルエンザに感染する人も増え、日本医師会や日本赤十字社、大学病院などの医師や看護師が対応しています。
驚き、かつ明るい気持ちにさせられたのは石川県などの自治体へ多くの義援金が寄せられていることです。昨年、大谷翔平選手を獲得した大リーグのドジャース球団の100 万ドル(約 1億4000万円) にはびっくりで、そのうえ大谷選手からもあるようです。また、ダルビッシュ有投手からも5000万円。ダルビッシュ投手は東日本大震災でも5000万円を寄付したと今回知って、すごいと思いました。日本の巨人軍の監督・選手 5人からも5000万円が寄付されました。
野球界ばかりではなく、私がよく知らない歌手やタレントにも敬服です。アイドルグループ嵐は5人の報酬など6750万円、香取慎吾さんらの新しい地図、ロックバンドのヨシキさん、世間を騒がせた旧ジャニーズ事務所のスマイル・アップ、から各5000万円はじめ何人もから2000万円、1000万円といった寄付があったようです。ユーチューバーのヒカキンさんという方からの1億円にもびっくりです。
企業ではアサヒグループの8000 万円、不二越が7000万円、ソフトバンクグループや森永乳業・製菓が5000万円などが目立ちました。
海外各国で募金も行われています。台湾では21億円、韓国でも4億円に達したとの報道がありました。在日米軍、タイなどからの支援物質も現地に届いています。
温暖化も関与か、地震だけでなく火災、洪水も世界中で増えています。戦争する時代ではなく、助け合う時代なのだと実感しています。