田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」
(386)油断できないコロナ感染
明けましておめでとうございます。新しい年2021年はどんな年になるのでしょうか。家族にとって、周囲の友人知人たちにとって、日本は、世界は、地球は、そして人類はどうなっていくのでしょうか。
予想された通り、年末から年始の話題は新型コロナの独壇場の様相でした。とくに立憲民主党羽田 (はた) 雄一郎・参議院議員の急死が大きな衝撃でした。12月29日付けの各紙がその最後をくわしく報じています。
53歳の羽田議員は12月27日、新型コロナを疑いPCR検査を予約した医療機関に向かう途中の車のなかで呼吸が荒くなり、運転の秘書に「俺、肺炎かな」と言った後、会話がなくなったそうです。呼吸が止まっての窒息死か心停止で、恐らく秘書はしばらく気づかず、黙々と運転していたのでしょう。
羽田議員は24日午前、国会内の診療所に周囲でコロナ感染者が出たことからPCR検査のできる医療機関を問い合わせたようです。心配が当たり同日深夜から発熱を繰り返していました。PCR検査が24日、25日、26日に受けられたら助かる可能性が高かったのではないでしょうか。
福山哲郎・立憲民主党幹事長によると、羽田議員は糖尿病、高脂血症、高血圧などの基礎疾患があったとのことです。糖尿病や高血圧などの病気を持つ人がコロナに感染すると、多少は死亡率が高まると分かっています。しかし、羽田議員の活動からは病気の影は見えません。私には「コレステロールが高い」「血圧が高い」と言われてほとんど不要な薬を処方されている多くの一般国民と同じではないかと思えてなりません。
症状が軽くて自宅待機中の患者が急死したケースがいくつも報道されています。治ったはずなのに、だるさや感覚異常がずっと続くとの訴えも聞きます。遺伝か生活環境か食生活か、感染後の容体を大きく変える未知の要素があるのかも知れません。
家族が感染した時は怖さから近寄るのを避けがちです。本当はわずかな不審な変化を見逃さないようにしなければならないのでしょう。