田辺功のコラム「ココ(ノッツ)だけの話」
(244)楽しめたピョンチャン五輪
昨日2月25日、韓国・平昌 (ピョンチャン) での冬季五輪が無事に閉幕しました。日本のメディアがしつように繰り返していた「工事遅れ」も間に合い、心配されたテロもなく無事に終わったのはとてもよかったと思います。運動が苦手な私はこれまで、夏季も冬季も五輪にさほど興味はありませんでした。仕事が減って、健康面もあり、自宅にいる時間が長くなったことから、今回はゆったりとテレビ観戦しました。ここぞという日本選手のがんばりに正直、予想以上に感動できました。
日本は金4、銀5、銅4で、これまでの冬季五輪最多のメダル13個。金1、銀4、銅3個のソチを大きく上回りました。ドーピング問題からソチで獲得トップだったロシアの33個から回った分もありそうです。ノルウェーの13個増を筆頭に、ドイツ、韓国、日本の順に増えました。
ところで、メディアはメダルメダルをいいすぎるのが気になります。テレビはメダル獲得の瞬間をしつっこく1日に何度も放映し、日本選手の出ない決勝はあまりニュースにはなりませんでした。
それにしても、スノーボードやスケルトンから、ゲームのようなカーリングまで実にいろんな競技があるものです。女子スピードスケートでは、高木姉妹がそれぞれ金メダルを取ったのにはびっくり、そのうえ姉妹が出場した女子団体追い抜きの3人揃っての疾走は美しくかつ迫力がありました。親友の韓国選手の三連覇を阻止した小平選手もすごかったと思います。
けがからの復帰が焦点だった男子フィギアスケートの羽生選手はソチに続く金メダルが立派でした。カーリングで銅メダルの女子と8位の男子チーム、圧勝から一転して苦戦続きだった女子スキージャンプの高梨選手、ジャンプと滑走を組み合わせた男子スキーの渡部選手のゴール手前の苦戦ぶりなど、どれもが目に残っています。曲芸のようなスノーボードの技にも驚きですが、チェコのレデツカ選手が女子スノーボードとスキーの2種目で優勝、スピードスケートではオランダ選手の強さなども印象的でした。女子フィギア、ロシア個人参加のザギトワ選手も文句なしの演技でした。フィギュアの演技では男女ともジャンプで転倒した選手が多く、心が痛みました。